観劇の時に持ってて良かったと思うのは?
ダラララララララ…、ダン!
オ ペ ラ グ ラ ス
どうも、
ドラムロールの音を文字で表すのは無理があると気が付いた
そむくくです。
今日は観劇グッズの基本の「き」、オペラグラス(以下オペラ)の話です。
さて、みなさんは正しいオペラの使い方は出来ていますか?
ご贔屓さんをロックオンしてバチコンウインクを逃さいないため
とかじゃありませんよ。
目的じゃなくて調整の事です。
バチコンウインクをよりクリアに捉えて至福の時を過ごすためには正しい調整が絶対に欠かせません。
マニュアルを無くしたので適当にやっているとか、同行者にやってもらっているという方もいらっしゃるかと思います。
調整は意外と簡単なので、ここで覚えておきましょう。(上から)
一つ覚えておけばメーカーが違っても同じ様なものなので困ることはありません。
まず、調整の前に知っておくべき言葉があるので、その説明から。
1.接眼レンズ
オペラを使う時に覗き込む側にあるレンズのことを接眼レンズと言います。
オペラ(双眼鏡)なら接眼レンズは左右に2つあります。
以上!
オペラの用語は他にもありますが、調整で必要な用語は接眼レンズだけで十分です。
簡単、簡単。
具体的にやることは以下の3つになります。
- 目当てリングを引き出す
- ピントを合わせる
- 明るさを合わせる
それでは実際の手順に参りましょう。
どれも簡単にできますよ。
1.何はさておき、最初に目当てリングを引き出す
オペラを手にしたらまず最初に「目当てリング」を引き出します。
オペラのメーカーによって「目当て」「アイレリーフ」など呼び方が違いますが、ここでは目当てリングと呼ぶことにします。
目当てリングは大雑把に言うと、オペラを覗いたときに視界を広く綺麗に見せる部品です。
その名の通り、接眼レンズの周りにリング状についています。
このリングをそのまま手前に引く、または右(左)に回転させるとせり出してきます。
写真の青矢印が目当てリングを出した状態(右目側)。
この個体は左に回すとせり出してきます。
これ忘れてしまう人、意外と多いんじゃないでしょうか。
私も偶にやらかします。
目当てリングが出ていないと正しい位置で像を見ることができなくなるので、ハッキリと見えなくなっていしまいます。
ほかに、レンズを覗いた時に睫毛がレンズに当たって睫毛が影のように映って見えたり、とても不快になります。
何か影が見えるなぁとか、ハッキリ見えないなぁと思ったら、目当てリングを疑ってみてください。
さて、次はいよいよ調整作業です。
調整するのは「ピント」と「明るさ」の2つあります。
ピントを合わせた後に明るさを調整します。
2.先に左目のピントを合わせる
オペラを使ったことがない方はご存じないと思いますが、オペラは左右の目のピントを別々に合わせることが出来ます。
左右の視力が違うのは普通にあることなので、これは大変便利で優しい機能ですね。
右目より先に左目のピントを合わせます。
※多分オペラの構造が原因だと思うのですが、左のピントがある程度合っていないと、右を合わせようとしても一生ピントは合いません。
右目を閉じた状態でオペラを左目で覗いてピントを合わせたい場所を見ます。(覗くのは左目の接眼レンズですよ)
緞帳だったり、係のお姉さんだったり、対象はなんでも構いませんが、できるだけステージに近いものが良いです。
左右の接眼レンズ間の中央あたりにあるツマミを回せば左目のピントを合わせることが出来ます。
(ピント調整用リングの位置はオペラによって違います)
写真の赤矢印が左目用ピント調整ツマミ
ピントが合えばOKです。
次に右目のピントを合わせる
今度は左目を閉じて、右目でオペラを覗きます。(覗くのは右目の接眼レンズですよ)
右目の接眼レンズの付け根(本体寄り)辺りに右目ピント調整用のリングがあります。
写真の黄矢印が右目用ピント調整ツマミ(この個体にはギザギザがある)
これを回せば右目のピントを合わせることが出来ます。
(ピント調整用リングの位置はオペラによって違います)
ピントが合えばOKです。
3.最後に左右のレンズを目の幅にあわせる(これが明るさの調整になります)
ここからは両目を開けた状態で行います。
オペラを両手で持ってレンズを覗いた状態で、眉間辺りを中心にして左右のレンズを上下に動かしてレンズを両目の位置(両目の幅)に合わせます。
取説には「オペラグラスを覗き込んだ時に視界が1つの円になるように調整しましょう」などと記述されていると思います。
実際にやってみると、この1つの円というのが解りにくいことに気が付きます。
ここでは1つの円という言葉はきっぱり忘れてください。
それではどうするかと言うと、
レンズの幅を変えていると視界が明るくなったり暗くなったりするのが判ります。
一番明るく見える位置に調整しましょう。
これで明るさの調整はOKです。
写真は向かって右側のレンズを上に動かしているのが判りますか?
これ適当にやってる人、多いかもしれませんがとっても大事ですよ。
ご贔屓さんは明るくハッキリ見たいですよね。
パァッと明るく見えると感動しますよ、ホントに!
緞帳が上がるまでに、一旦ここまでは終えてしまいましょう。
※明るさは、緞帳が上がって舞台照明が当たった時の方が明暗がハッキリ分かるので調整がし易いです。
※もともとの明るさが小さいオペラだと、明るさの変化が判りにくいです。写真の個体の場合、明るさを数字で表すと6.89です。この数字、どちらかといえば暗い部類です。明るさに関しては記事下にある東京宝塚劇場でレンタルしているオペラグラスに関する記事に詳しく書いています。
舞台を観ながらピントを合わせる
緞帳が上がって舞台が始まれば、実際のステーシは奥行きもあったり、時間が経って目の疲れが出たりと、ピントを調整したい場合が出てきます。
こんな時は左目だけ調整しましょう。(右目は開いたままでOKです)
通常はこれでだけで大丈夫。
それでもダメな時に右目も調整するようにします。
暗いなと思ったら、明るさ(レンズの幅)の調整をしましょう。
あと1つ。
視線とオペラが真っ直ぐになるようにしましょう。
これはオペラを覗いているときに眼球を動かさないようにという意味もあります。
真っ直ぐに観ていないと影が見えるような感じになります。
マイオペラを持とう
劇場でもレンタル出来ますけど、できれば購入して相棒にすると良いです。
宝塚はステージに奥行きがあるので、前列でもオペラがあると助かったりします。
持ってて絶対に損しません。
私がオペラを買ったのは舞台を観始めて数年経ってからでした。(宝塚を見る前はバレエを観ていた)
オペラなんか要らないと高を括っていたのですが、後方の席だったりするともっとハッキリ観たいなあと思うようになって、いざ購入してみたらその景色に感動したことを覚えています。
マイオペラを持つと、オペラを忘れた時に結構焦ってしまうほど観劇に欠かせないものになりますよ。
マイオペラで楽しい舞台観劇ライフを送りましょう。
宝塚劇場でレンタルする時は、係のお姉さんが使い方のレクチャーをしてくれます。
オペラグラスの選び方とか、こんなオペラが欲しいとかはまた別の機会に。
この記事が貴女や貴男の舞台観劇ライフのお役に立てれば幸いです。
お時間があればこちらも読んでみてください。
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それでは、また〜