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映画『ハンターキラー 潜航せよ』面白いけど潜水艦好きには物足りないかも

2019年4月15日

 

約4週間ぶりの映画。
昔は1週間に5本観てたんですけどね。

どうも、
そむくくです。

 

ネタバレしてますけど、ストーリー展開よりも映像を楽しむタイプの作品なので気にせずいきます。

 

潜水艦モノにハズレ無し

潜水艦モノにハズレは無いとよく言われます。

すぐに思い浮かぶ作品だけでも、金字塔の『眼下の敵』を始め、『Uボート』、『レッド・オクトーバーを追え』、『クリムゾン・タイド』、『K-19』

…他にも沢山。

潜水艦モノの面白さは何処にあるのでしょうか。

思ったことをザッと挙げてみると、

  • 究極の密室
  • 高度にシステム化された命令系統と細分化された各人の持ち場
  • ハッキリ分かれる攻守
  • 3次元的に動ける船
  • 魚雷一発当たれば終わりという観客との暗黙の了解のもと、魚雷の距離と着弾までの秒数カウントダウンで、どんどん増していく緊迫感
  • 艦長のキャラクタが全面に出てドラマになる(艦長がダメな潜水艦モノはありえません)
  • 艦長と副長の対立になってサスペンス要素が出てくる

ほか諸々ありますけど、これらの要素を踏まえて艦長の判断・決断・そこに至る思考プロセス、なんじゃないかと私は思います。

 

ここからネタバレ

「ハンターキラー」は潜水艦艦長という同じ立場にいる米露2人の信頼関係の構築が軸になっていて、ロシアで起きたクーデターを発端にした米露の戦争を防止する目的に向かって協力する同士のような描かれ方をしています。

潜水艦モノといえば魚雷を撃ったり撃たれたりのせめぎ合いが頭に浮かびますが、この作品はチョット毛色が違ってました。

囚われた露大統領を救出するという大きなミッションがあって、地上での特殊作戦も平行して描かれているので、完全な潜水艦モノではありません。

潜水艦は救出した露大統領を保護することが任務であって、戦うことは二の次。

だから如何に気付かれないように潜入するか、どのように危機を切り抜けるのかが見どころになっています。

このような展開から、これまでの潜水艦モノではあまり見られなかったものが見られました。

  • 潜水艦の操舵技術(潜水艦の運動性能が凄いんですけど…)
  • 魚雷の操縦(人がリモートで操縦できるんですよ)
  • 深海救難艇の活躍(これ使って露大統領を潜水艦に乗船させます)
  • 潜水艦への地対艦ミサイル攻撃(如何にもロシアがやりそうな事)
  • 露ミサイル駆逐艦と米潜水艦の戦闘(眼下の敵とは隔世の感がある攻撃力)

いずれも迫力満点です。

とは言うものの、最初から最後まで潜水艦づくしとは言えず、潜水艦同士の魚雷戦も殆ど無いので潜水艦好きには物足りないかもしれません。

ただ、現代戦という意味ではこんなものだろうという気がします。

 

ここがダメ

エンターテイメントとしてはよく出来ていましたが1つだけダメ出ししたい。

露駆逐艦の艦長の扱いが軽かった。

これがねぇ、ホントに残念。

ストーリー展開からいえば、クライマックスの最重要人物ですよ。

後で絶体絶命になった米潜水艦を露駆逐艦が救うんですが、艦長である彼が救ったと言っても過言ではないのに、あのキャラクタの描き方はないだろうと。

もっと優秀な人間として描いたなら、あのクライマックスはより盛り上がったこと確実です。

ラストの一番良いところだったのに、あれは勿体無かったな。

 

 

おまけ

潜水艦モノの不滅の金字塔『眼下の敵』です。

ドイツ海軍Uボートとアメリカ海軍駆逐艦の一騎打ちで、両艦長が戦闘を通して互いに認め合うというお話です。

戦争映画ですがグロさは一切なく、見易くて面白いですよ。

主演のロバート・ミッチャムが格好いいんだよねぇ。


眼下の敵

 

 

それではまた、

さよなら、さよなら、さよなら  ←懐かしい〜

 

 

 

 

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