どうも、
そむくくです。
前作がとても面白かったこともあり、その続編ということで早速観てきました。
この記事の内容はこの作品で気になったことへの私が出した回答と感想になります。
記事というより備忘録と言ったほうが良いかも。
こいう考え方をする人もいるのだなと言う程度でお読みください。
また、一部ネタバレしてます。
ネタバレ勘弁な方はここで離脱してください。
犠牲という言葉
「犠牲にする」という台詞があるんです。
確か「思い出を犠牲にする」という台詞だったと思う。
こんな使い方する?
この「犠牲にする」の台詞がどうにも引っかかってしまって。
この話の続きは「まとめ」で。
ここからネタバレです。
なぜエディは殺されたのか
ルーザーズのメンバーのうち、2人が死んでしまいます。
ひとりはスタンリー。
臆病で父親がユダヤ教司祭だった人。
ペニーワイズと対決するだけの心の強さがない、ルーザーズの足手まといにならないように理論的な理由付け(自殺)をする。
もうひとりはエディ。
病弱で何時も吸引器を持ってた人。
彼はクライマックスでペニーワイズに殺されてしまいます。
なぜエディは殺されたのか?
私が出した回答は、
エディは自分自身に嘘をついたから。
スタンリーは自分に嘘を付けなくて自殺しました。
マイクは肝心なところでルーザーズのメンバーに嘘をついたけど、それは皆に死んでほしくなかったから。
ペニーワイズを抹殺するにはルーザーズ全員の命と引き換えになることを知っていたのは彼だけで、マイクは自分に正直に行動しました。
でもエディは違う。
彼は怖くて一歩も動けず、ルーザーズのメンバーから叱責されます。
そんな彼はペニーワイズと戦って命が危うくなっているリッチーを見て、ペニーワイズに立ち向かうために自分自身に嘘をついて自分を鼓舞しました。
この作品で最も言いたかったことは、
自分に正直に生きる
ということだと思っています。(もっと言うと、ラストで読み上げられるスタンリーが書いた手紙の内容)
良い思い出は直ぐに忘れるけど、悪い思い出やトラウマはいつまでも残る。
それはそんな嫌な思い出を隠そうと自分を偽っているから。
そのように私は理解しました。
【2019/11/09 追記】
制作へのインタビューがネットに載っていますね。
ペニーワイズは弱者をもてあそぶ存在とか。
ということは、あの場に居た6人の中でエディが最も弱かったから犠牲になったということでしょうか。
ペニーワイズとは何者か
この作品はクライムホラーのように見えるので、犯人(ペニーワイズ)は何者?という見方をしてしまいがちですが、その見方をするとこの作品は何がなんだか訳が解らなくなってしまいます。
ペニーワイズは誰といった存在ではなく、自分が隠そうとしていることや恐怖・嘘の写像と考えると解りやすい。(だからペニーワイズが見える人と見えない人がいて、その姿も様々)
そう考えるとラストでルーザーズが恐怖・トラウマを克服するに従ってペニーワイズが小さくなっていったのも納得がいきます。
ペニーワイズのことで、隕石がどーのこーのな話があるけれど、あれはダメ。
あの話があったから、この後でペニーワイズが蜘蛛のような姿に変体した時は、スターシップ・トゥルーパーズかよ! ってツッコミ入れてしまったよ。
ペニーワイズにサイエンスフィクションを匂わせちゃイカンでしょ。
要らないです。
陳腐で興ざめします。
この作品の中で唯一ダメな要素だとおもう。
まとめ
私が観終わった後につぶやいたのがこれ。
映画『IT イット THE END』観。この作品はキリスト教プロテスタントの知識・理解が有れば色々と腑に落ちて観られるんじゃないかって気がします。仮に知識が無くてもホラーの形をした見事なヒューマンドラマの仕上がりなので全然楽しめます。私は泣けましたよ。長尺なので疲れたけどね。 pic.twitter.com/jXVilK49qV
— そむくく (@yoshew) November 3, 2019
「犠牲」という言葉から「福音」につながって呟いたもの。
本当かどうかは知らないですよ。
原作者のスティーブン・キングや制作陣がどのような考えで制作したのかは分からないので。
あくまでもそのような気がしたって事です。
「思い出を犠牲にする」というのが良く解らないんですよね。
どうして普通に「克服する」って言わないんでしょうかね。
この作品、ホラーというのはあくまでもツールにすぎず、とっても良く出来たヒューマンドラマです。
ルーザーズの7人のキャラの描き方も上手くて、ラストでは思わず涙が…
前作を観ていなくても楽しめますが、回想シーンも多いので観ておいたほうが絶対に良いです。
前作は子供の、今作は大人の成長物語。
長尺だけど見応えあります。
観て損はしないです。
それでは。