どうも、
そむくくです。
男性が踊る『白鳥の湖』ということで、知ってはいたのですがライブで見たことがなかったので14日に観てきました。
本作はクラシックバレエでお馴染みの『白鳥の湖』を現代風にアレンジしたものですが、一番の特徴は全ての白鳥を男性が演じることです。
これにより、楽曲はオリジナルと同じ(だと思ったんですが自信無し)ですが、ストーリーが大きく変わっています。
ストーリーは超超大雑把に言うと次のような感じです。(詳しいストーリーはググってみてください)
ダンスなのでネタバレも何も関係ないので書いておきます。
(以下マシュー・ボーン版→マ版)
当日のキャスティング。
第1幕
原作ではジークフリート王子が母親から花嫁を選ぶように言われる。
マ版では王子のガールフレンドを母親が認めようとしない。
本作の中で唯一のコメディ要素が有ります。(原作にはコメディ要素は全く無い)
第2幕
原作では王子がロットバルトの呪いによって白鳥に変えられたオデット姫に出会って恋をする。
マ版は生きることに疲れた王子が自殺をしようとしたところを白鳥(男性)に助けられる。
第3幕
原作ではロットバルトが連れてきた黒鳥に魅了された王子が黒鳥を花嫁に選ぶ(このことでオデット姫にかけられた呪いは解けなくなる)。
マ版では突然現れた一人の男(王子を救った白鳥にそっくり)が王子の母親を誘惑する。これを見た王子が発狂。王子は自室に閉じ込められる。
第4幕
原作ではオデット姫を救うため、王子はロットバルトに戦いを挑む。この後はハッピーエンド版(王子が勝って人間に戻ったオデットと結ばれる)とバッドエンド版(王子が負ける)に別れます。
マ版では王子と彼を助けた白鳥が、他の白鳥の群れに殺されるという衝撃的な終わり方。
以上がスーパー・ハイパー・ダイジェストです。
ダイジェスト過ぎて意味不明だったらゴメンナサイです。
ダンス
『白鳥の湖』をご覧になられたことが有る方はご存知だと思いますが、4幕構成のうち2幕と4幕が白鳥の群舞になります。
本作では、ここを男性だけで踊るんですね。
白鳥の湖を男性が踊るというと想像がつかないと思いますが、新演出ですからそこは上手く出来てます。
楽曲は同じでも振り付けは全く違うんです。
女性だけのダンスと比べると、よりダイナミックで動きが大きく、技術は勿論、体力がないととても踊れないようなダンス(こんな表現しかできない語彙力に呆れる)。
美しさよりも力強さ、それでいて白鳥としての表現も忘れてない。
上半身裸ということもあってか、ダンスしてる姿はめちゃくちゃカッコイイし、迫力がありました。
要所要所で威嚇をするように音を出さない声(強く息を吐くと言いますか)も印象的でした。こういうのは女性のダンスでは絶対に無いですよね。
ラストは王子が殺される場面より、白鳥が白鳥を襲う場面が印象に残りました。
羽を毟る?(というよりも翼を引き千切る?)振りもあって、意外とショッキングです。
まとめ
ダンスは見応タップリなのですが、ストーリーが解りにくいのが残念かな。
何故そうなるの?ってのが多い(私見)。
私、この作品を始めてみたのは映画館での上映でした。
今回で2度目なんですけど、それでも原作とマシュー・ボーン版の登場人物の対比において、誰が誰に該当するのかよく解りません。(私だけ?あの劇場にいらした方、皆さん分ってたのかな?)
事前知識無しで観ると、第1幕でもう訳が分からなくなると思います。
王子と母親の関係性に至っては全く分からないです。
この関係性が後の展開で決定的に大事な要素だったってのを、この記事を書くにあたってググってみて初めて知りました。
ググらないと解らないってのもどうなのかと。
ラストも何故白鳥に殺されなければならないのか全く解らなくて…
劇場に入るときに沢山フライヤーを配ってるけど、そんなの要らないから、もっと詳細な作品情報を載せて欲しいなあ。
この作品の味方、見所ってのも全然アリだと思うのですよ。
初心者にも優しくあって欲しいな。
本作は10月から「マシュー・ボーン in CINEMA」ということで全国の映画館で上映されるようです。
興味を持たれた方は観に行かれては如何でしょうか。
それでは、また〜