どうも、
そむくくです。
来日公演のお知らせを聞いて、この演目は主演女優のケリー・オハラがトニー賞受賞していたことを知っていたので、これは絶対観ると決意。
ロンドン版ライブビューイングを2月に映画館で限定公開していたものをライブの前に予習として観て準備万端。
これがまた良かったのですよ。
この経緯と感想はこちらで。
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ライブビューイング ロンドン版『王様と私』が想像を超えた見事な出来だった
この記事は敬称略でお届けします。 今作はトニー賞ミュージカル部門4部門受賞作品です。 そんな作品が今夏に来日公演がある、しかも主演の二人、ケリー・オハラと渡辺 謙が来日公演でもキャスティングされている ...
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7/22と7/29に念願のライブを観て、自分に向けた記録として残しておきます。
主要キャスト
主要な登場人物はロンドン版と同じ(だったと思う)。
で、以下の方々。
渡辺謙
ポスターと比べて痩せてたかな。
スキンヘッドでもなかったし。
それでも貫禄十分、張りある声に大柄の体格もあって国王に相応しいお芝居。
ケリー・オハラ
綺麗な声です。
台詞も歌声も聞いていてとても心地のいい声。
プロローグから彼女の歌声を聞く事ができるのですが、あの歌声を聞いた瞬間に劇場がミュージカルの世界に染まるのが肌で感じとれます。
これぞライブの醍醐味です。
国王と対峙する姿は、自立した女性の象徴としても、教師役としてもピッタリでした。
大沢たかお
彼が出演しているというのがピント来なかったのですが、ライブビューイングを観た時に存在感の有る芝居が非常に印象的でした。
ライブビューイングでは最初は誰だか分からなくて、声を聞いて初めて判ったほどで、身体を作り上げたのでしょうか、かなり大きく見えました。
この公演にも出演されてると良いなあと思っていたところ、彼が出ていることが判って一安心。
如何にも東洋人が話す硬い発音の英語が、強面堅物な役柄にとても似合ってました。
女性のキャスト
皆さん歌ウマでした。
ケリー・オハラの他に2人の女性にソロ歌唱があります。
まあ、上手い上手い。
ストーリー
簡単に言えば、「東洋と西洋の異文化の衝突」と「愛の芽生え」と「別れ」のお話です。
奴隷制度の有る一夫多妻の国の国王とイギリス人の自立した女性が織りなすドラマですね。
西欧文化への皮肉もあるなど、以外に笑いどころの多い内容です。
この作品の一番の見せ場は何と言っても「Shall We Dance」の曲に載せながら踊る主演2人のダンス。
ポスターとか、DVDのジャケットとかは必ずこのシーンの絵ですよね。
舞台全体を使ってのダンスですが、柱を動かして舞台を広く見せる演出が見事で、動く柱を上手に避けながらステップするダンスがとっても軽快で楽しく、ロマンチックなシーンです。
楽しさのあまり体感あっという間。
ホント短い時間なので目にしっかりと焼き付けないとね。
字幕
字幕の表示がセンスありましたね。
字幕用のディスプレイが左右に有るという味気ないものではなくて、舞台セットの一部に字幕を投影する方法が取られていました。
左右にあるけど、違和感もなく、見易くて且つ舞台の雰囲気を壊さない演出の一部であるかのようでした。
台詞は全てではないですが、意外と聞き取れました。
でも早口だったり、歌は自分には厳しい。
字幕が有ると大助かりです。
この公演は字幕まで気を使っているところに演目の自信と拘りを感じます。
お願い
ライブを観たことでライブビューイング独特の素晴らしさを実感してます。
舞台はライブで観るのが一番良いのは否定しません。
空気を肌で直接感じられるのはライブだけですから。
しかし、劇場・音響・席番・観客といった公演内容とは関係のない部分で残念なことがやっぱり出てきます。
ずっとオペラグラスを使い続けることも出来ないし…
私の席番ではShall We Danceのダンスシーンで、舞台に置かれているテーブルが邪魔して足元が全く見えませんでした。
2階席ならよく見えたはず。でもシアターオーブは2階席が遠いのよねぇ…
ライブビューイングはカメラが神でした。
見所を最高の画と画角で繋いでくれるイメージです。
いいとこ取りって奴。
ライブビューイングの内容でBlu-ray出してくれないかなあ。
まとめ
この公演は8/4まで。
このキャスティングでの再演はもう無いかもしれません。
観ることが出来た方は、良い思い出になったのではないでしょうか。
おまけ
この演目はユル・ブリンナー主演の映画もあります。
この作品でユル・ブリンナーはアカデミー主演男優賞を受賞しました。
ライブで観られなかった方はこの機会に如何でしょうか。(と言う私は映画は観てません)
それでは、また〜