宝塚歌劇を遠くから応援するブログです

99番に立つ

映画『ROMA』、生々しさが私には怖かった

 

アカデミー賞で話題になった作品は何にせよ見る価値があると思っています。

どうも、

そむくくです。

 

この作品は評判が高かったので興味を持っていたのですが、これ、映画館じゃなくてNetflixの配信だったんですよね。

私はNetflixを契約してないので見送りだなと諦めてたんですが、映画館で上映するという話を聞いて、

終わらないうちに早く観とけ!

と自分に言い聞かせ、やっとこさ観てきました。(こういうのって公開期間が短かったりするんだけど、これはどうなんでしょうかね)

 

話の内容に新しさは無くて、淡々と日常を描いているだけなんだけど、もう、圧倒的な生々しさ。

怖かった。

その生々しさが、逆に怖かった。

これ見て怖いなんて思うのは私だけかもしれませんけど。

映像美が話題になってたから、それを期待してたんだけど、私には生々しさのほうが印象的でした。

 

私的に好きなポイントは、余計な情報が一切無いこと、これにつきます。

だから集中して観られるんですな。

これは没入感に直結するから大事なんですよね。

こういう所を大切にしてくれる監督さんは好きです。

 

この作品、ビデオじゃないですよね。

今の時代にモノクロフィルム。

これが凄くいい。

カメラも定点カメラではないけど、とても見やすくて、ビデオと違って見た感じが噓っぽくない。

何でも無いようなことですけど、私には嬉しいところ。

 

映像は良かったのですが、映像よりも私の印象に残ったのは、音です。

人工的な追加音がないんです。

全てが会話と環境音の生録音じゃないかな。

記憶が曖昧だけど、BGMは無かったはず。

そんなことにも気付かないくらい集中して観てしまう、

自分がそこに居るような感覚。

そんな魅力があります。

 

まとめ

ドキュメンタリーではないけどエンタメでもない。

ただ、女性が当たり前のように虐げられていた時代のリアルがそこにあるって感じ。

派手な映画が好きな方にはオススメできませんが、ヒューマンドラマをじっくり観たい人なら観て損はしないです。

で、観るなら絶対映画館!

家のPCの小さな画面、貧弱なスピーカーじゃ意味無いです。

オープニングの床掃除、ここだけで何かが違う、期待値が上がってしまう感覚を味わって欲しいです。

 

 

んじゃ、またね。

 

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