群盗の知識は何も無く、しかも最前列で観たバイアスがかかっている事を最初にお断りしておきます。
※アイキャッチにある芹香さんの写真に光源が写っているのは、劇場の照明が反射しているためです。
キャスティング
若手に場数を踏ませるかのようなキャスティング。
とは言え、2番手の芹香斗亜さんを筆頭に、瑠風輝さん、華妃まいあさん、天彩峰里さん、鷹翔千空さんなど、私のようなニワカなファンでも知っている方が出演されています。
観てどうだったのか
若手が伸び伸びとお芝居をしている姿は観ていて気持ちが良い。
この作品は、理不尽な世の中に若者が苦悩し行動する話なので、若手主体のキャスティングで何ら不思議ではありません。
大事なところは芝居巧者がガッチリ押さえているので、破綻は見られず最後まで面白く見ることが出来ました。
芹香さん演じるカールだけでは無く、瑠風輝さん演じる敵役のフランツの過去にも同情出来ることもあって、二人の視点で見ることが出来るのも面白さの一因です。
気分爽快になる話ではありません。
美しい話でもありません。(あのラストは美しいとは言えないよなあ…)
それを期待すると裏切られます。
ここが好き
とりわけよかったことを1つだけ。
ストーリーとはあまり関係ないのですが…
芹香さんと天彩さんのデュエットダンスです。
2回あります!
劇中で、追い詰められてもう後が無いという展開の中、お互いの想いを確かめ合うかのようなダンス。
フィナーレで真紅の衣装で多幸感溢れるダンス。
これが観られただけでも大満足です。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
ここが残念
群盗が民衆の敵になる過程が分かりづらい。
言葉で説明があったと思うのですが、ほとんど記憶にありません。
いつの間にか民衆の敵になっているようで、シックリ来ません。
これが原因でこの後の展開の説得力に欠けます。
これは勿体ない。
『天は赤い河のほとり』でもマッティワザがいつの間にかカイルの味方になっていたのと同じです。
こんな方にお勧め
- 芹香さんの美しさと格好良さを再確認したい方
- 敵役 瑠風輝を見たい方(いい芝居してますよ)
- 天彩峰里さんのご贔屓さん
- 若手のエネルギーで元気を貰いたい方
- コンパクトだけど濃密なフィナーレを観たい方
チケットを持っている方は
観られることに感謝しましょう。
この作品で初めて群盗を見る方は間違いなく面白く観られるはずです。
ラストに泣くか、こんな終わり方でいいの?なのかは貴方次第。
自分の心の中に留めておきましょう。
それでは。